ドナルド・フェイゲンの新譜を買った。
そこで、今回はスティーリー・ダンについて。
ドナルド・フェイゲンとウォルター・ベッカーほど贅沢なレコーディングをしていた連中はいないだろう。
バンド形態でスティーリー・ダンを始めたものの、だんだんスタジオ・ミュージシャンを使う頻度が高くなり、最終的には二人のユニットになる。
そもそも、ウォルター・ベッカーはギターもベースも上手いし、キーボードはドナルド・フェイゲンが弾けばいいのだから、残りのドラム、管楽器、コーラスの人だけ呼べばいいはず。
にも関わらず、ギターもベースもキーボードも超一流スタジオ・ミュージシャンを使った。
普通なら、そこで終わりなのだが、それだけではない。
曲ごとに、同じ楽器の超一流スタジオ・ミュージシャンを何人も試して、その中でいい演奏をした人のテイクを採用するという形を取った。
つまりギャラだけ払って、演奏は使わないという場合も多かったわけだ。
こんな贅沢が許されていいのだろうか?
「GAUCHO」というアルバムは、なんと一億近くの制作費が掛かったらしい。
何人もの超一流スタジオ・ミュージシャンの演奏の中からさらに、フェイゲンとベッカーが厳選した演奏が悪かろうはずがない。
77年の「AJA」、80年の「GAUCHO」と続く流れは強力だった。
楽曲、アレンジ、演奏、すべてが完璧な作品だ。
82年にフェイゲンの1stソロ「NIGHTFLY 」(これも傑作だった)がでた後、フェイゲンの2stソロ「KAMAKIRIAD」 が出たのは93年だが、11年待たされたこのアルバムにはがっかりした。
曲が良くないのが、一番の原因。
また、ここではベースとギターソロをベッカー、オルガン以外のキーボードをフェイゲンが演奏しているのだが、この二人の作品らしくないサウンドで、まるでデモテープみたいに聞こえる。
この二人が全編演奏すると、こうなってしまうというひとつのサンプルなのかもしれない。
もちろん、全盛期にもベッカー、フェイゲンの演奏はたくさん使われているのだが、他のスタジオ・ミュージシャンのプレイに負けていない、あるいは上をいっていると思われる部分だけを使っていると思われる。
そして、93年からはスティーリー・ダンとしてのツアーをするようになる。
そこから待つこと7年!
ついに2000年にスティーリー・ダンとしては20年ぶりの「TWO AGAINST NATURE」が出た。
ベッカーは自信をつけたのか、このアルバムでもほとんどのギターソロとベースのパートを弾いている。
フェイゲンもたくさんキーボードを弾いている。
次作品の「EVERYTHING MUST GO」も同傾向だ。
この2作品、悪くはない。
参加ミュージシャンが全然違うのに「AJA」、「GAUCHO」のサウンドになっているのは、実にお見事だった。
ただ、全てにおいて、スケールが小さくなった気がする。
楽曲、演奏が弱いし、アレンジも全く変わりばえしない。
「TWO AGAINST NATURE」こそ、そこそこのミュージシャンを使っているが、「EVERYTHING MUST GO」の参加ミュージシャンはかなり地味で、格落ちの感は否めない。
結局、2作品とも聴き込まないうちにCD棚にしまうことになった。
最近になって、「GAUCHO」の未発表曲やリハーサル音源などをまとめた海賊盤を聞いた。
このCDは面白かったし、目からウロコだった。
私のスティーリー・ダン幻想を崩すのにとても重要なものになった。
なにしろ、こんなに未発表曲が残っていることが驚きだった。
未発表曲はオケが完成していないものもあるが、どの曲もアルバムに入れても問題ないクオリティだと思った。
どの曲も「AJA」や「GAUCHO」に入っていそうな曲である。
逆に言うと「GAUCHO」の時点で楽曲、アレンジの手法は出尽くしていたということになる。
デビュー時から、どんどん成長し続けてきたスティーリー・ダンが80年に「GAUCHO」を出した後に自然消滅してしまったのは、必然だったということがはっきりと分かった。
あそこで解散状態になってしまったのは、ずっと残念だと思っていたのだが、すでに頂点に達してしまい、発展の余地はなかったのだから仕方がなかったのだ。
この作品を2000年以前に聴いていれば、前2作の印象は全然違うものになったかもしれない。
最近の作品を「GAUCHO」と同等、あるいはそれ以上の作品を期待しながら聴いたのでは、どうしたって分が悪い。
ファンというのは贅沢なもので、そのアーティストの全盛期を期待してしまう。
スティーリー・ダンのように、どんどん進化してきたアーティストなら、なおさらである。
そして今回、フェイゲンのソロ「Morph the Cat」を聴いたわけだ。
参加ミュージシャンは、相変わらず地味で、今回はベッカーもいないが、
それでも「AJA」、「GAUCHO」のサウンドになっている。
ここまでくると感心するのを通り越して笑ってしまう。
演奏面での面白みには欠けるが、なかなか曲が良く、聴きこむほどに味わい深い作品だと思う。
↓ランキング参加中 協力してね!
FC2 Blog Ranking
にほんブログ村
そこで、今回はスティーリー・ダンについて。
ドナルド・フェイゲンとウォルター・ベッカーほど贅沢なレコーディングをしていた連中はいないだろう。
バンド形態でスティーリー・ダンを始めたものの、だんだんスタジオ・ミュージシャンを使う頻度が高くなり、最終的には二人のユニットになる。
そもそも、ウォルター・ベッカーはギターもベースも上手いし、キーボードはドナルド・フェイゲンが弾けばいいのだから、残りのドラム、管楽器、コーラスの人だけ呼べばいいはず。
にも関わらず、ギターもベースもキーボードも超一流スタジオ・ミュージシャンを使った。
普通なら、そこで終わりなのだが、それだけではない。
曲ごとに、同じ楽器の超一流スタジオ・ミュージシャンを何人も試して、その中でいい演奏をした人のテイクを採用するという形を取った。
つまりギャラだけ払って、演奏は使わないという場合も多かったわけだ。
こんな贅沢が許されていいのだろうか?
「GAUCHO」というアルバムは、なんと一億近くの制作費が掛かったらしい。
何人もの超一流スタジオ・ミュージシャンの演奏の中からさらに、フェイゲンとベッカーが厳選した演奏が悪かろうはずがない。
77年の「AJA」、80年の「GAUCHO」と続く流れは強力だった。
楽曲、アレンジ、演奏、すべてが完璧な作品だ。
82年にフェイゲンの1stソロ「NIGHTFLY 」(これも傑作だった)がでた後、フェイゲンの2stソロ「KAMAKIRIAD」 が出たのは93年だが、11年待たされたこのアルバムにはがっかりした。
曲が良くないのが、一番の原因。
また、ここではベースとギターソロをベッカー、オルガン以外のキーボードをフェイゲンが演奏しているのだが、この二人の作品らしくないサウンドで、まるでデモテープみたいに聞こえる。
この二人が全編演奏すると、こうなってしまうというひとつのサンプルなのかもしれない。
もちろん、全盛期にもベッカー、フェイゲンの演奏はたくさん使われているのだが、他のスタジオ・ミュージシャンのプレイに負けていない、あるいは上をいっていると思われる部分だけを使っていると思われる。
そして、93年からはスティーリー・ダンとしてのツアーをするようになる。
そこから待つこと7年!
ついに2000年にスティーリー・ダンとしては20年ぶりの「TWO AGAINST NATURE」が出た。
ベッカーは自信をつけたのか、このアルバムでもほとんどのギターソロとベースのパートを弾いている。
フェイゲンもたくさんキーボードを弾いている。
次作品の「EVERYTHING MUST GO」も同傾向だ。
この2作品、悪くはない。
参加ミュージシャンが全然違うのに「AJA」、「GAUCHO」のサウンドになっているのは、実にお見事だった。
ただ、全てにおいて、スケールが小さくなった気がする。
楽曲、演奏が弱いし、アレンジも全く変わりばえしない。
「TWO AGAINST NATURE」こそ、そこそこのミュージシャンを使っているが、「EVERYTHING MUST GO」の参加ミュージシャンはかなり地味で、格落ちの感は否めない。
結局、2作品とも聴き込まないうちにCD棚にしまうことになった。
最近になって、「GAUCHO」の未発表曲やリハーサル音源などをまとめた海賊盤を聞いた。
このCDは面白かったし、目からウロコだった。
私のスティーリー・ダン幻想を崩すのにとても重要なものになった。
なにしろ、こんなに未発表曲が残っていることが驚きだった。
未発表曲はオケが完成していないものもあるが、どの曲もアルバムに入れても問題ないクオリティだと思った。
どの曲も「AJA」や「GAUCHO」に入っていそうな曲である。
逆に言うと「GAUCHO」の時点で楽曲、アレンジの手法は出尽くしていたということになる。
デビュー時から、どんどん成長し続けてきたスティーリー・ダンが80年に「GAUCHO」を出した後に自然消滅してしまったのは、必然だったということがはっきりと分かった。
あそこで解散状態になってしまったのは、ずっと残念だと思っていたのだが、すでに頂点に達してしまい、発展の余地はなかったのだから仕方がなかったのだ。
この作品を2000年以前に聴いていれば、前2作の印象は全然違うものになったかもしれない。
最近の作品を「GAUCHO」と同等、あるいはそれ以上の作品を期待しながら聴いたのでは、どうしたって分が悪い。
ファンというのは贅沢なもので、そのアーティストの全盛期を期待してしまう。
スティーリー・ダンのように、どんどん進化してきたアーティストなら、なおさらである。
そして今回、フェイゲンのソロ「Morph the Cat」を聴いたわけだ。
参加ミュージシャンは、相変わらず地味で、今回はベッカーもいないが、
それでも「AJA」、「GAUCHO」のサウンドになっている。
ここまでくると感心するのを通り越して笑ってしまう。
演奏面での面白みには欠けるが、なかなか曲が良く、聴きこむほどに味わい深い作品だと思う。
↓ランキング参加中 協力してね!
FC2 Blog Ranking
にほんブログ村
大して聞いてはいないけど
「幻想の摩天楼」
これカッコイイな〜(^∇^)
「幻想の摩天楼」
これカッコイイな〜(^∇^)
2007-07-16 月 16:14:23 |
URL |
チタンK(T_T) #0VnAlZOs [ 編集]